対立のない優しい世界を目指し、多様なステークホルダーと領域を超えて共創を続けるTeaRoom。
ダイアローグでは、社会づくりをともに行うパートナーとともにこれまで行ってきたプロジェクトを振返り、これからの展望についての対談をまとめています。
産業と文化の往来によって
実現する新たな社会づくり
香りが記憶を呼び覚まし、湯気が心をほぐすひととき。そうした日常の豊かさは、単なる感覚以上の意味を持つ。ともに嗜好品を取り扱う事業を営むJTとTeaRoom。両者がこれまで行ってきた単なる消費物を超えた文化的価値の創出から、次の時代における産業と文化の関係性、そしてその先の社会のあり方について、新たな地平を紡いでゆく。
茶の湯を通して問いかける
日本の思想の価値
アートや工芸は、ただ見るだけではなく、作品に宿る鼓動を手に感じてこそ、本質的な価値が開かれる。丹青社が展開する「B-OWND」は、茶の湯の中で作品を“使う“ことで生まれる新たな価値を探求し、これらをビジネスとして成立させる挑戦を続けている。茶会によりもたらされる問いや、生まれる気づき、美しさ。それらが交わることで、市場が新たな形で広がっていく。伝統と革新が交差するその最前線を紐解く。
味わいとともに
人が豊かに生きるまちへ
街は、ただの建物の集合ではなく、人が集い、記憶を刻み、文化が育まれる場。そこに息づく空気や体験こそが、まちの本当の価値を形づくる。東京建物は単なる都市開発ではなく、社会課題に向き合い、場による価値創造から新しいまちづくりを模索してきた。その一環として、八重洲エリアの開発では「食」に着目して、お茶の文化も取り入れている。まちはどう変わるのか。その可能性を探る挑戦が、ここから始まる。